閨房工芸、始めました。と思ったら、あっという間の初級課程修了…

4月、日本では新生活の始まる時期。
私もなにか新しいものを生活に取り入れたいと思い、2022年4月から、閨房工芸を習い始めました。

규방공예(閨房工芸)とは?

メドゥプの記事でも紹介しましたが、규방공예(閨房工芸)は朝鮮時代の両班家の女性たちが縫いものなどで生活用品などを作っていたことから派生した工芸芸術です。
조각보(チョガッポ)と呼ばれる余り布で作るパッチワークや伝統刺繍、メドゥプなどの繊維工芸を総じて閨房工芸と呼びますが、閨房工芸と言えば布と糸で行う縫い物というイメージが強いんじゃないかと思います。

メドゥプについてはこちらの記事をご覧ください💁‍♀️

お金に代わる高級品だった!?韓国伝統結び・매듭(メドゥプ)を紹介します。

ちなみに、日本で閨房工芸はポジャギ(보자기)として親しまれていますが、韓国で보자기(ポジャギ)は風呂敷のような布の包みのこと、またはその包み方のことを言います。
すでに日本ではポジャギで広まっているので問題ないですが、韓国では少し認識が異なるということだけは知っていて損はないかも。

伝統工芸を体系立てて学ぶなら韓国文化センター

今回もまた、メドゥプの資格を取得した韓国文化センターで受講しています。
韓国文化センターのメドゥプの課程については、こちらの記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。

韓国でメドゥプの師範資格を取得しました!韓国現地の講義課程と資格取得方法


前回は平日、退勤後に授業を受けていましたが、十分な時間を取れないのと疲れて集中できないのが辛かったので、今回は週末に授業を受けています。
朝しっかり寝てから集中して作業できるので、とても充実した時間になっています☺️🤍

閨房工芸の資格は今のところ取得を急がず、授業に集中することにしました。
先生も、「閨房工芸は焦っていいことはないので、ゆっくりゆっくり仕上げていこうね」とのこと。
おそらくすべての課程を終えてから資格準備するかな。

1週目:5時間縫い続けた初授業

裁縫は全くの初心者なので、まずは必要な道具を揃えたり、課程について詳しく聞きに行きました。

が、行って20分くらい授業の話したら、「今から授業始めるよね?」と言われ、そのまますぐ授業が始まりました🙄
授業を受けるのはほぼ確定の状態だったので、始めるなら何事も早めのほうがいいだろうと、その場で授業料と会員費(私の場合は延長費)を支払いました。

その後、早速布を切るところから、基本となる縫い方감침질(カムチムジル: かがり縫い)の練習を開始。
簡単そうに見えて、等間隔で、同じ縫い目の大きさで縫うのがとても難しく、たった数センチ縫うだけなのにすごく時間がかかります😇

時間が過ぎるのも忘れ、その日は11時にセンターに行って、16時に帰宅。
ご飯も食べずに、なんと5時間も縫い続けていたのでした。

まさかこんなに時間がかかるとは思いませんでしたが、何時間も夢中になれる楽しさと、閨房工芸作品のひと針ひと針の重みを実感した日でした。

そんな初めての閨房工芸、初めての作品がこちら。

모시(モシ)という苧麻の繊維からできている布を使用した、향낭(ヒャンナン)という香り袋です。
中にはヒノキのキューブが入っています。
形は様々ありますが、昔はこの香り袋を腰紐につけるなどして身に着けていた、香水代わりの必需品だったそうです。

2週目:最初の難関、박쥐매듭(コウモリ結び)

2週目は단(ダン)と呼ばれる布を使って바늘방석(ピンクッション)を作ります。

단(ダン)は韓服にも多く使われる布で、お花の模様や光沢がまさに韓国ですよね。
この布が大好きなので見るだけでわくわくします。

そして飾りに使う박쥐매듭(こうもり結び)の作り方も習いました。
飾りに使用したのは사(サ:紗)という薄い生地で、노방(ノバン)と呼ばれることも多いそうです。
布で作るのでメドゥプとはまた要領が異なり、綺麗に形を作るのが難しく、まだまだ練習中です😫

形は似ているけど縫う順番を変えて違うデザインのピンクッションも作りました。
とにかくたくさん作って감침질(カムチムジル: かがり縫い)の練習です…。

3週目:新しい縫い方を2つ習った다기보(茶器包み)

急に形が複雑になり、完成形もよくわからないまま作り始めた다기보(茶器包み)
この作品では2枚の布を縫い目が見えないように縫い合わせる技法の박음질(パグムジル)と、3つ並びの縫い目が可愛い세땀삼침(セッタムサムチム)を習いました。

曲線部分や4箇所の布を감침질(カムチムジル: かがり縫い)で縫い合わせるのが初級者にはなかなか難しい。

なんとか出来上がったのがこちら。

다기보(茶器包み)はそのまんま、茶器を入れるための巾着です。
私のお気に入りの茶器と一緒に撮ってみたらそれっぽく見える..かも..?

세땜삼침(セッタムサムチム)は縫い目の間隔をとり辛いのと、ちょうどよく縫い終わらせるのが難しくて、しっかり練習する必要がありそうです…

4週目:念願の조각보(チョガッポ)でまさかの初級終わり…

ついに!閨房工芸を習う目的のひとつだった조각보(チョガッポ)作りが始まりました。
これは무지개보(ムジゲ)と言って、中心から外に向けて色が淡くなる配色と、一定の幅の四角の布を縫い合わせた形が特徴のチョガッポです。

透明感のある布がとても綺麗なのですが、布が左右に伸び縮んだり動くので、裁断も裁縫もとにかく難しかったです。

まりのす
まりのす

途中で縫い代がどんどん狭くなっていくから本当焦った…😇

それでも始めてにしてはなかなかの出来なんじゃないかな…!!

と私は思っていたのですが、先生には作り直しを命じられました…🙄
一筋縄ではいきませんなー!

감침질の縫い目はどんどんよくなってきたかな、問題は세땀삼침…

무지개보が完成したところで、なんと初級が終わってしまいました。
1ヶ月間詰め込んだ感がすごくて、「あれ、ゆっくりやっていくんじゃなかったの⁉🙄」と内心不安になっておりますが、すでに深化班の作品を作りながら、作品の規模がどんどん大きくなっていくのに、その分縫うスピードも上げないと、いつまで経っても終わりそうになさそうな制作過程に少し気が遠くなったりもしています。

今はとにかく縫う時間が必要で、なかなかブログを書く時間を取れないのですが、学習記録は必ず残していこうと思うので、今後も温かい目で見守っていただけると幸いです。