あんにょんはせよ、メドゥプ指導師範のまりのすです。
そろそろメドゥプを始めてみたいな..なんて思い始めた方もおられますよね!?(期待の目)
でも始めるにもそもそも何が必要なのかわからない…、紐の種類ありすぎて何が違うかわからない…
と、わからなすぎて何も始められない方が多いはず…!
メドゥプの情報は少ないので探してもまとまったサイトがなく、特に韓国語がわからない方は苦労するんですよね。
私は韓国語ができても何が必要なのか全くわかりませんでした。。
そんなメドゥプ初心者の方のために、メドゥプに必要な材料と道具について詳しく紹介いたします!
教室に通われる方も、とりあえずちょっと手を出してみたい方も、まずはこの記事で何が必要かチェックしましょう✨
メドゥプを始めるなら必ず揃えるべき基本の材料と道具から紹介します。
目次
紐材料

結びですので、紐がないことにはメドゥプは始まりません。
基本的に紐であれば作ることはできますが、メドゥプ専用の紐がちゃんとあります。
種類は大きく分けて민사(ミンサ)と꼰사(コンサ)の2つです。
違いは紐の編み方で、민사(ミンサ)は糸の網目が細く、表面がなめらかなのに対し、꼰사(コンサ)は網目が太めで少しザラつきがあります。
太さにも種類があり、細いものから세사(細糸/セサ)、소사(小糸/ソサ)、 중사(中糸/チュンサ)、と呼ばれます。(呼び方が少し異なる場合もあります)
민사(ミンサ) | 꼰사(コンサ) | |
세사(細糸/セサ) | 민세사(ミンセサ) | 꼰세사(コンセサ) |
소사(小糸/ソサ) | 민소사(ミンソサ) | 꼰소사(コンソサ) |
중사(中糸/チュンサ) | 민중사(ミンジュンサ) | 꼰중사(コンジュンサ) |
민사(ミンサ)は表面がなめらかな故に形を保ったまま締めにくいため、ほとんどの場合꼰사(コンサ)が使われます。しかし光沢と紐の弾力が綺麗に見えるため민사(ミンサ)を好む人もおり、装飾用の紐に使用されたりもします。
私も基本的に꼰사(コンサ)を使用しています。メインで使用するのは꼰소사(コンソサ)、たまに大きめの作品を作るときは꼰중사(コンジュンサ)を使用することもあります。
メドゥプを始めるときはまず꼰소사(コンソサ)から準備すれば大丈夫です。

송곳(ソンゴッ) / 千枚通し、目打ち

これもメドゥプ制作には欠かせない、송곳(ソンゴッ)と呼ばれる道具です。
手芸用の千枚通しを使用する人もいますが、力に耐えられず曲がりやすいのでメドゥプ用の송곳(ソンゴッ)の使用をおすすめします。
私も以前は手芸用のものを使っていましたが、ひん曲がってとても不便でした。。
メドゥプ用の송곳(ソンゴッ)は尖った部分が短く円錐状になっているので丈夫。よっぽどのことがない限り曲がることはありません。
手持ちがプラスチックのものよりは、こうした木のものが手に馴染んで使いやすいですよ。
답비(タッピ) / 紐を通す道具

使用する場面は限られますが、これも欠かせない道具の답비(タッピ)。
가락지(カラッチ)という紐の玉に紐を通したり、短くなってきた紐を結ぶ時に使用します。
大きさも様々で、引っ掛ける頭の部分が大きいものや小さいもの、柄が長いものや短いものなどがあります。꼰소사(コンソサ)を使用する場合は小さいものを購入するのが無難です。

とても繊細な道具なので、使い方を間違えたり、力を入れる方向を間違えるとすぐに折れます。初級の間はどんどん折るので、最初に3〜5本購入しておいてもいいでしょう。
基本的に持ち柄はついていませんが、何もついていないと滑って使いにくいので、정자매듭(井字結び)で作ってあげましょう。初級学習者は必ずこの持ち柄作りが課題として出されます。
私もたくさん折ってそのたびに持ち柄をつけました。。
はさみ

あたりまえに必要な道具ですが、メドゥプに向いているハサミを使うことが大事なので紹介しておきます。
作品の最後に結びぎりぎりの部分で紐を切り落としたり、切れ味の悪いものを使うと紐がほつれてしまうことがあったりするので、先が細くてよく切れるハサミを使用する必要があります。
それ以外は特にこれと決まったものはないので、写真のようなハサミで大丈夫です。裁縫用の糸切りバサミを使用する人もいるみたいですよ。
接着剤、ボンド
メドゥプ用の紐は炙り接着処理はできません。燃えます🔥
紐の終わりは接着剤で止めましょう。
メドゥプ用の接着剤も売っていますが、木工用ボンドで大丈夫です。
接着剤は糊漬けにも使えるので大きめのものを持っていても損はないですよ。
あるといいもの
メドゥプを習い始めて少し経ってきたら、基本の紐だけでは物足りなくなってくるもの。
必須ではありませんが、表現の幅を広げてくれるものや、より複雑な作業を便利にしてくれるものを紹介します。
装飾用の金糸と手芸糸
メインで使用することはありませんが、手の込んだ作品作りをするなら必須の紐と手芸糸。
ちょっと付け加えるだけでも作品のレベルをぐっと引き上げてくれるものなので、金糸だけでも持っておいて損はありません。
金糸

金糸にもいろんな種類がありますが、装飾用には細めものが使いやすいです。
벼나실(ビョナシル)と呼ばれる紐に糸を巻き付ける技法のための糸(写真左)と、紐と一緒に通すには細めの紐(写真右)が使いやすいので持っておくといいでしょう。
金糸も物によって色味と輝きが異るのですが、やはり日本製のものが人気です。
上品で嫌味のない輝きが好きで、私も日本製を使用しています。その分お値段もしますが…!
単体で見るとわかりにくいですが、実際にお店で比較すると全然違います!
手芸糸:지누사(ジヌサ)

装飾用の色付きの糸は지누사(ジヌサ)と呼ばれる糸を使用しています。
光沢があってとても綺麗ですよね✨
私はそもそも手芸の材料に詳しくないので日本語で何という種類なのかわからないのですが、、
한복(韓服)作りや조각보(チョガッポ)、보자기(ポジャギ)などの규방공예(閨房工芸)と言われる韓国の手芸分野で主に使用される糸は견사(キョンサ)と지누사(ジヌサ)だそうです。
견사(キョンサ)が細めで糸や糸穴が目立たないように縫う時に使用され、지누사(ジヌサ)が少し太めで糸目がよく見えるよう縫う時に使用されるそうです。
옥(玉)/玉石などの装飾品

これも表現の幅が広がるアイテム。
メドゥプの装飾に一番良く使われるのはやはり옥(玉石)。
翡翠や琥珀などの天然石はお高いですが、作品が際立つので少しずつ取り入れたいですね。
特に大きめの彫刻された天然石は物によって色や模様も異なるので、気に入ったものがあればなるべくその場で購入するのをおすすめします。お高いですが(二度目)、全て一点物、同じものは二度と会えないので…!
小さな天然石は꼰소사(コンソサ)や꼰중사(コンジュンサ)が通るものを探すのは少し苦労します。穴を大きくすればするほど強度は下がりますし、小さなものに穴を開けるのはなかなかの技術が必要だからです。
穴は小さいけど、どうしても使いたいからと無理やり通すのは危険です、割れます😭

돗바늘(トッパヌル) / とじ針

紐の先につけておくと紐先を探しやすく、複雑な結び目も通しやすくなります。特に大型の作品を作る時や가락지(カラッチ)を作る時にあると便利です。
いつもの材料屋さんで「돗바늘 주세요(とじ針ください)」と言えば出てくるものしか買わないので大きさのナンバーはわからないのですが、꼰소사(コンソサ)も꼰중사(コンジュンサ)も使えるサイズを何本か持っています。
以上、メドゥプを始める時に必要なもの、あればいいものの紹介でした。
一般的な手芸に比べて、必ず揃えなければいけないものは少ないほうだと思うので、どんどん気軽に始めてみてもらいたいと思います。