景福宮でお茶しよう。宮中のお茶処「生菓房」で韓国の伝統菓子とお茶をいただく

こんにちは、韓国の伝統菓子をいただけるカフェを探し歩いているのまりのすです。

最近では韓国の伝統古民家である韓屋を改築したカフェ、いわゆる韓屋カフェがソウルはもちろん地方各地でも増えていますが、伝統茶や韓菓を提供しているカフェはまだ多くはありません。

せっかく韓国の伝統を味わうなら、
韓服を着た店員さんが出してくれたお茶で喉を潤し、
朝鮮王朝さながらの伝統建築が並ぶ景色を眺めながら、
甘い韓菓に舌鼓を打ちたいですよね。

実はソウルのランドマークのひとつ、‘景福宮’の中にあるカフェではそんな体験ができてしまうんです。

今回はそんな、韓国で一番特別な宮中茶房である、‘景福宮・生菓房’を紹介します。

宮中にある王様と王妃のための御菓子処

景福宮の係りの方の制服がデニム生地の生活韓服になっててとても素敵・・!

‘景福宮・生菓房’はもともと宮中の六處所のひとつであり、国王と王妃のデザートや間食を用意していた場所で、生物房(생물방)とも呼ばれていました。
ちなみに生菓房は韓国語で생과방、セングァバンと読みます。

六處所とは?

朝鮮時代に宮中の生活を支える家事仕事を分担した6つの部署のこと。
침방(針房), 수방(繡房), 세수간(洗水間), 생과방(生果房), 소주방(燒廚房), 세답방(洗踏房)の6つ。

-Naver辞典より

Naver地図では景福宮内の細かい建物の名前が出てくるのですが、生菓房は今も生物房(생물방)があるところで開催されています。
本当に本当の景福宮の敷地内なので、生菓房の利用には景福宮の入場料が必要になります。

 

中庭を囲むように席があり、奥の受付で先に注文とお会計をします。

春と秋、季節の変わり目に期間限定で開店

残念ながら生菓房は常時開催ではなく、春と秋の2回、2ヶ月ほど期間限定でオープンします。
春は4月から6月まで、秋は9月から11月までとなっています。

通年開催でないのは宮内の冷暖房施設の問題も関係していると思うのですが、
この時期であれば室内は寒すぎず暑すぎず、快適にお茶を楽しむことができます。

また2020年からはコロナ19防疫対策の影響で開催日程が短くなったり、休館のお知らせが随時出てきています。
訪問の前に営業時間を公式サイトやInstagramで確認してくださいね。
(リンクは記事の最後でまとめています)

宮中ならでは、ここにしかない景色

生菓房の魅力はなんと言ってもこの雰囲気。

室内は高級な伝統工芸品が並んでいて、窓の外には朝鮮王朝さながらの宮中の景色が広がっています。
伝統家具がある韓屋カフェは多いですが、宮殿建築物の中、見える景色も360度古宮という、まさにここでしか体験できない空間となっています。

店員の皆さんは朝鮮王朝時代に宮中で仕えた人たちの服を着ています。
韓国の歴史ドラマファンにはたまりませんよね…!
一般の韓服ではないところがまた、生菓房の特別さを引き立てています。

私たち見ている側はとても綺麗でいいのですが、この服は何枚も着重ねているので夏はともて熱いそう。。
ただでさえ室内は冷房がなく、今はマスクも必須なため、6月の少し気温が上がってきた時期は皆さんとてもしんどそうでした。

ちなみに女性は宮女(궁녀)、男性は差備(차비)と呼びます。

景福宮でしか味わえない伝統韓菓

生菓房では毎期6種類ほどの韓菓と伝統茶をいただくことができます。
お菓子の種類は毎回少しずつ変わっていて、1日数量限定のメニューや月毎の限定メニューが出たりするようです。

生菓房のお菓子は朝鮮王朝実録(조선왕조실록)の記録を元に、実際に宮中で王様が食べていたお菓子を再現しています。

朝鮮王朝実録とは?

朝鮮時代の君主が王位にいる間に朝廷で起こった出来事や、その他の事実を整理した記録物。
1392年太祖から1863年哲宗までの記録が記されている。

-Naver知識百科より

注文は席に着く前に会計まで終わらせ、席に着いてからひとり一つの小盤(소반)という小さなテーブルにお菓子とお茶を揃えて持ってきてくれます。

2019年秋に訪れたときは全種類をいただきました。

私のおすすめは真ん中の丸いチュアク(주악)。
これは必ずいただいてほしい一品です。
揚げドーナツのような食感で、噛むとジュワッと甘い蜜が溢れ出ます。(本当に溢れ出るので一口で食べるのをおすすめします・・!)

こちらは2021年の春に訪れた時の写真。

2021年春はひとりでゆっくりいただきました。

2021年春の限定メニュー薯蕷香餠(서여향병)をいただきました。
当時は何かよくわからず食べたのですが、、長芋を蒸して蜜漬けにしたお菓子だそうです。
甘すぎず、蓮根チップもパリッとしていて、食感が楽しい一品でした。

2021年春の限定メニュー薯蕷香餠(서여향병)

生菓房のお菓子は持ち出し禁止です。
注文したら全て店内で食べなければいけません。

またお菓子の製造元は公開されていないため、本当に景福宮でしかいただけないお菓子なのです。

なかなかここまで本格的な伝統韓菓を出しているカフェはないので、
通年開催をしたり、時期をずらして他の古宮で開催を切実に望んでいます。。

韓服を着て景福宮でお茶しよう

これだけ本格的な伝統文化体験ができる空間ですから、訪れる際にはぜひ韓服を着てほしいです。
韓服を着ていれば景福宮の入場料が無料になりますよ。

他のお客さんの迷惑にならない程度であれば、写真撮影ももちろん可能です。
また別の記事で、伝統建築にぴったりの韓服をレンタルできるお店を紹介しますね。

韓服を着るだけで簡単に映える写真が撮れてしまいます。

待機システムに注意を

私が初めて行った2019年には利用者のほとんどが外国人観光客で、
生菓房に行くというよりは景福宮の中を歩いてたらたまたま見つけたという人がほとんどだったと思うのですが、
SNSで韓国国内の認知度も高まり、オープン後は1-2時間の待機列ができるほどになりました。

そのため2021年から電子待機システムが導入されたのですが、
オープン1時間で当日の受付が終了してしまうほどの人気ぶりです。

開催中、当日の待機状況は毎日公式Instagramでシェアされました。

追記
2021年10月現在、景福宮生菓房の公式Instagramは削除され、閲覧不可となっています。

そのため景福宮入場後から3時間後にやっと利用できたり、
その時にはもうほとんどのお菓子が売り切れてしまっていたりと、運営上の問題も多くなっているようです。

私が利用した時もオープン15分前に到着して1時間ほど待機しました。。

また待機受付では電話番号を登録し、カカオトークで呼び出されるシステムになっているため、
韓国の電話番号を持っていない外国人観光客の場合は利用が難しいのではないかと思います。
(2021年現在ではコロナ19の影響で外国人観光客が少ないためこの問題は発生していません。)

次回(2021年秋)からこのシステムがどう変わるかはまだわかりませんが、
また待機システムがあるのであれば、景福宮の門が開くと同時に入場することをおすすめします。
もし韓服を着る場合は、先に待機受付をしてから韓服を着に行くのもいいかもしれませんね。

追記
2021年秋の運営はNaver予約を通した完全予約制で運営されることになりました。詳細は公式サイトを参照してください。

お店情報まとめ:景福宮・生菓房

公式リンク(韓国語)

参考 景福宮 生菓房 2021경복궁 생과방 2021
追記
2021年10月現在、景福宮生菓房の公式Instagramは削除され、閲覧不可となっています。

2021年秋の運営はNaver予約を通した完全予約制で運営されるそうです。予約リンクは公式サイトを参照。

 

アクセス

ソウル市鍾路区社稷路161(世宗路 1-91) 景福宮
서울시 종로구 사직로 161 (세종로 1-91) 경복궁

最寄り駅:地下鉄3号線景福宮駅

※待機受付場所は変更になる場合があります。必ず公式情報を確認してください。

営業時間

春:4-6月
秋:9-11月

10:00-17:00

毎週火曜日(景福宮休宮日)を除く