ソウルの江西側に位置する九老区と衿川区に隣接する京義道光明市。
その境近くに今回紹介する韓屋カフェ・소하고택(所下古宅)はあります。
普段は訪れることのない地域なので、今回は소하고택に行くためだけにここを訪れました。
ガラスに囲まれた韓屋住宅
京義道光明市はソウルのベッドタウンとして開発が進む地域。
新築や建設中のアパートが立ち並ぶ中の住宅街にひっそりと佇む소하고택(所下古宅)を見つけました。
ガラスに囲まれた姿を最初に見たときは新鮮で少し驚きました。
韓屋の前に広がる整えられた庭で一息つく人達の姿は、まるでケースに飾られた作品のようにも見えます。
ガラス横の壁に貼られた張り紙を読んでみると、その感覚はあながち間違っていなかったのかもしれません。
祖父が建てた家に、
父が産まれた家に、
石ひとつたりとむやみに置いたりはしないという心で、
ゆっくり、永く見据えて、
ひとつずつ建てて整えた場所。
暮らしの温かみと貴重な陶芸品に溢れた店内
韓屋横に建つ離れに入ると壁一面に飾られた作品が出迎えてくれます。
韓国の陶磁器といえばの白磁や青磁、木工芸品もあり、こちらはすべて販売されています。
これだけ貴重なものが並んでいることもあり、소하고택はノーキッズゾーンとなっています。
お子様連れでお出かけの際はご注意ください。
韓屋造りの母屋には、いつかは暮らしの一部だったであろう家具や小物がたくさん飾られていました。
積み上げられた小盤が圧巻・・!とても素敵です。
写真には収められなかったのですが、麻布の大きな조각보(ポジャギ)も馴染んでいて、透過する夏の光がとても綺麗でした。
個人的にとても好みなのがこの떡도장。
떡도장は直訳でお餅のハンコで、餅の表面に押し付けて模様をつける時に使う道具です。
こんなにたくさんの木でできた떡도장を見るのは初めて!
使用感もあってとても素敵…。
こだわりの飲み物は餅菓デザートと一緒に
残暑が続く夏の終りに訪れたので、さっぱり甘みのある青みかんのエイドをいただきました。
ドリンクは基本のコーヒー類と、チェジュ島産緑茶を使ったラテやエイド類などのノンコーヒー類、伝統茶も用意されています。
デザートは餅菓類が用意されていて、私達は증편떡구이というお酒の香りがする蒸しパンのようなお餅をいただきました。
(ワタシ的には蒸しパンなんですが、韓国人の友人は断固餅と言っていました)
バルサミコ酢がついてきましたが、私はそのまま食べる方が好き。
ドリンクもデザートも季節限定メニューが用意されるそうです。
残念ながら私たちが訪れたときは限定メニューは終わってました。。
限定メニューの販売については소하고택のIGにて案内されていますので、ご確認ください。
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周辺はアパートが立ち並んでいて、これといって遊べるところがあるわけではありませんが、소하고택は満席でお客さんがひっきりなしに訪れていました。
車で来ている人も多いようで、周辺住民だけでなく、私達のようにわざわざ足を運ぶ人も多いようです。
ソウルの中心部からは少し時間がかかりますが、その価値が十分ある、とても温かく、心地の良い空間でした。
お店情報:소하고택
住所
京義道光明市新村北路7
경기도 광명시 신촌북로 7
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